日本歯磨工業会 歯磨公正取引協議会
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歯みがきQ&A
上枠
Q1.歯磨剤類の歴史
Q2.歯磨剤にはどんな種類、性状があるのか
Q3.歯磨剤はなぜ必要か
Q4.歯磨剤はどんな成分から作られているか
Q5.歯磨剤に味と香りはなぜ必要
Q6.歯磨剤の安全性は
Q7.歯磨剤の使用期限は
Q8.歯磨剤には医薬部外品と化粧品があるが違いは
Q9.歯ブラシだけでみがいても十分な効果は期待できるのか
Q10.歯磨剤を使うとみがいた気分になって、歯みがき時間が短くならないか
Q11.洗口液と液体ハミガキとはどう違うのですか
Q12.洗口液や液体ハミガキを使ったときに感じる刺激は何によるものか
Q13.洗口液や液体ハミガキを使用後水で口をすすぐ必要があるか
Q14.プラーク(歯垢)とはなんですか?
Q15.歯はどのようにみがいたらよいのか
Q16.歯の汚れの原因は
Q17.むし歯ができる原因は
Q18.むし歯になりやすいところは
Q19.歯をみがく以外にむし歯の予防方法は
Q20.むし歯に対する歯磨剤の効果は
Q21.歯周病の原因は
Q22.歯石のできる原因は
Q23.口臭の原因は
Q24.歯の色が人によって違うのは
Q25.こども用歯磨剤とはどのようなものですか
Q26.こどもは何歳くらいから歯をみがかせたらよいか
Q27.洗口液や液体ハミガキはこどもが使用しても大丈夫か
下枠

Q1.歯磨剤類の歴史

歯磨剤が人類の歴史に登場するのはきわめて古く、現存する記録、文献としては、古代エジプトで書かれた医学書 Papyrus of Ebers(紀元前1550年頃)があります。この中に、ヒウチ石の粉末、緑青、緑粘土、乳香、蜂蜜などを用いた粉歯磨剤や練歯磨剤の処方が記載されており、その後、古代ローマやギリシャ時代にも鹿の角の粉末、動物の骨灰、軽石または大理石の粉末、蜜、各種の薬草を原料にした歯磨剤の記録があり、中世まではこのような歯磨剤が使用されていたものと思われます。

歯磨剤が、その原料や性状、機能において今日の歯磨剤に近いものになったのは、近代化学工業の芽生えた18世紀以降のことで、現在の押し出し式チューブは1850年(嘉永3年)、米国の「シェフィールド練歯磨」が最初とされています。

わが国では、古墳人骨の「歯の側面摩耗」によって、奈良朝以前から一部に歯磨剤のようなものが使用されていたことが推察されます。また、木片等によって口中を清掃する習慣も、中国から伝来した仏教の儀式の一つとして平安時代以降に認められますが、歯磨剤として文献に現われるのは、寛永年代の終わり(1643年頃)、丁字屋喜左衛門という商人が、当時日本へ朝鮮半島から渡来した人達から歯磨剤の処方を教えられ、「丁字屋歯磨」として発売したのが最初といわれています。

江戸時代の歯磨剤は、房州砂を原料として、これに竜脳、丁字、白檀で香りを付けたものでした。その後、焼塩、炭、貝がらを焼いた粉末、こしょう、唐辛子、ハッカ等も用いていました。
明治時代になって、欧米式処方が知られるにつれ大きく変化しました。すなわち、性状は昔と同様の粉歯磨剤であっても、その粉体として炭酸カルシウムの微粉末等が、また、清掃効果を高めるために石鹸なども使用されるようになりました。また、製品の形態としては明治30年前後には固練歯磨剤が陶製容器入りで、大正時代初期にはチューブ入り歯磨剤も登場しました。潤製歯磨剤は大正末年より発売されています。

ヨーロッパ等でも、中世頃までは口中の清掃(歯を白くする、口中を爽快にする)だけを目的としていた歯磨剤ですが、歯をみがくことがむし歯予防など口の中の健康保持に密接に関係することが次第に明らかとなり、17〜18世紀以降ようやく現在のように日用口腔衛生品としての価値が確立されるにいたったのです。これは、近代科学、特に医学、薬学の進歩と切り離して考えることはできません。とくに、戦後、フッ 化物や各種の殺菌剤、歯周病予防剤などすぐれた薬剤が研究され、これらを配合して臨床的に効果の確かめられた歯磨剤が続々発売されています。

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Q2.歯磨剤にはどんな種類、性状があるのか

歯磨類は、歯ブラシを併用する歯磨剤と歯ブラシを併用しない洗口液に大きく分類されます。歯ブラシを併用する歯磨剤はさらにペースト状の「練」、流動性のある低粘性の「液状」、水とほぼ同じ粘性の「液体」、湿り気の有る粉状の「潤製」、そして粉体状の「粉」に分類されます。

これらの歯磨剤は、その性状に合わせて各種容器に充填された形態で商品化されています。

Q2:図
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Q3.歯磨剤はなぜ必要か

「歯磨剤は歯ブラシと併用して、歯口清掃の効果を高めるための材料」と、厚生省(現 厚生労働省)発行の「歯口清掃指導の手引き」に記載されています。歯を清潔にするために、歯ブラシだけでも歯に付着した汚れの一部は取り除けますが、歯に頑固にこびりついた汚れの一部や歯ブラシの毛先の届きにくい部分の汚れは十分に取り除くことはできません。歯磨剤に含まれる成分の働きによって、このような口腔内の汚れを効果的に取り除き、口臭をふせぐ、口中を浄化するなどの基本機能があります。

さらに、むし歯や歯周病の予防や、歯に付着したタバコのやにを除去する等の薬効成分を配合した医薬部外品の歯磨剤も多く市販されており、目的に応じて使うことをお薦めします。

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Q4.歯磨剤はどんな成分から作られているか

歯磨剤は製品によって配合成分や配合割合が異なりますが、主な成分とその・効果作用は以下の表の通りです。

Q4:図
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Q5.歯磨剤に味と香りはなぜ必要

歯磨剤の役割は口腔内の汚れを除去し、歯や歯ぐきの健康を保つためですが、同時に口中をすっきりと爽やかにすることも大切な働きの一つです。

歯みがきを快適に行い、歯みがき後もすっきりと爽快にするために古くからハッカを中心とした香味がつけられています。

また、歯磨剤を構成する成分の中には、特有の味や匂いがあるものもあります。歯磨剤に味や香りをつけることにより、これらの原料に特有な味や匂いを緩和して、使いやすくしています。

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Q6.歯磨剤の安全性は

歯磨剤は口腔内で使用されることから、一部飲み込んだ場合や長期間使用した場合の安全性、及び(歯ぐきや口腔粘膜などの)口腔内軟組織や歯(歯牙硬組織)に対する安全性には十分な配慮がなされています。

歯磨剤は薬事法上の分類により、薬効成分を含む医薬部外品と、薬効成分を配合しない化粧品とに分けられています。医薬部外品の歯磨剤は、各企業の責任において安全性を確認し、更に成分・分量、用法・用量などについて、承認を得たものが販売されており、化粧品の歯磨剤では、各企業の自己責任で安全性が確認されたものが販売されています。

また、市販されている歯磨剤は歯肉、口腔粘膜等に対する作用に問題がないことや、通常(歯磨剤で)適切にブラッシングしていれば、歯に対する安全性は問題ないことも確認しています。

以上を含めて、全ての製品は各企業の責任で安全性を確認したものが販売されています。

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Q7.歯磨剤の使用期限は

歯磨剤は、未開封で適切な環境で保管しても3年間品質を保証できない場合、使用期限を表示することが薬事法で義務付けられています。日本で売られているほとんどの歯磨剤は、3年を経過しても品質に問題のないように設計・製造されており、使用期限表示義務の対象から除外されています。

なお、一旦開封した歯磨剤は、保存条件により品質が劣化することがありますので、香味の変化などがなく快適にご使用いただくために、なるべく早めに使い切ることをおすすめします。

また、歯磨剤は薬事法で製造番号又は製造記号を表示することが義務付けられていますので、もし、品質に問題が発生した場合でも、その製造番号又は製造記号を基に製造年月日などの追跡調査ができるようになっています

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Q8.歯磨剤には医薬部外品と化粧品があるが違いは

歯磨剤のように、人体に使用される製品は、正しい使い方、適正な品質を確保するために、薬事法という法律で厳しく規制されています。歯磨剤は薬事法上、「医薬部外品」と「化粧品」に区別され、市場で販売されている歯磨剤は「医薬部外品」または「化粧品」に属しています。

歯磨剤の基本的な成分は、物理的に歯の汚れを落とし、歯の表面をきれいにする清掃剤(研磨剤)、細かな泡立ちによって口中のすみずみの汚れを取りやすくする清掃助剤・発泡剤、その他に粘結剤、香味剤等です。化粧品の歯磨剤は、これらの成分の機能の総合された結果として、「歯を白くする、口中を浄化する、ムシ歯を防ぐ、口臭を防ぐ、歯のやにを取る、歯垢を除去する、歯石の沈着を防ぐ」など種々の働きを持っています。医薬部外品の歯磨剤は、上記の基本的な成分の他に、フッ化物、殺菌剤、抗炎症剤等各種の薬効成分を配合することによって、「むし歯の発生 及び進行の予防」「歯肉炎・歯周炎の予防」などの、化粧品の歯磨剤にはなかった効果を付加したものです。

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Q9.歯ブラシだけでみがいても十分な効果は期待できるのか

歯ブラシだけでも、毎食後時間をかけた正しいブラッシングをすれば、清掃効果、並びにマッサージ効果はありますが、歯ブラシだけでみがいた場合、茶シブ等の色素汚れを完全に取り除けず、しだいに歯が着色してくることがあります。

歯磨剤を用いると、歯ブラシだけよりも清掃効果が著しく高くなります。これは歯磨剤に物理的に汚れを除去する清掃剤や発泡剤が含まれているために清掃効果が高められるからです。

また、むし歯予防や、歯周病予防等を目的として、さらに薬効成分が配合されている物もありますので、目的に応じた歯磨剤を使用すれば、清掃効果のみならずむし歯予防効果や歯周病予防効果等も期待できます

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Q10.歯磨剤を使うとみがいた気分になって、歯みがき時間が短くならないか

歯みがき時に、歯磨剤を使うと泡立ちや清涼感のためにみがいた気分になり、歯みがき時間が短くなると言って、歯磨剤を使わずに歯ブラシだけでみがくことを薦める人もいます。しかし、一般会社員と歯科に関する知識レベルの高い歯科衛生学科の学生との2つのグループで、歯磨剤を使った場合と使わなかった場合の歯みがき時間を測定したところ、どちらのグループにおいても歯磨剤の使用の有無による歯みがき時間に差はなく、歯磨剤の使用による影響は認められないことが報告されています。

したがって、歯磨剤を使っても歯みがき時間の変動はありません。

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Q11.洗口液と液体ハミガキとはどう違うのですか

洗口液も液体ハミガキもともに、液体剤型の製品です。

洗口液 :

歯ブラシを使わずに、適量、口に含んですすぐことにより、主に口臭の防止や口中の浄化あるいは口中を爽快にするものです。

   
液体ハミガキ :

適量を口に含み、ブラッシングをする、あるいは適量を口に含み吐き出した後、ブラッシングをすることにより、主に口の中を爽快にしたり、口臭、むし歯及び歯周病などの口腔疾患を予防したりするものです。


すなわち、洗口液と液体ハミガキは、使用方法が歯ブラシによるブラッシングを行うかどうかの点で異なります。

※ 洗口液、液体ハミガキには、ほかにマウスウォッシュ、デンタルウォッシュ、デンタルリンスなどの呼び方もありますが、液体剤型の商品には、「洗口液」「液体ハミガキ」のいずれかを明記していますので、それで区別することができます。

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Q12.洗口液や液体ハミガキを使ったときに感じる刺激は何によるものか

洗口液や液体ハミガキには清浄効果や清涼感を高めるためにエタノールやペパーミントオイル等の香料が配合されており、個人差はありますがこれらの成分によって刺激を感じる場合があります。

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Q13.洗口液や液体ハミガキを使用後水で口をすすぐ必要があるか

特に水ですすぐ必要はありません。むしろ、水ですすがない方がより効果的です。

ただし、洗口液や液体ハミガキを吐き出した後、違和感や刺激感などが気になる場合は、水で軽くすすいでください。

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Q14.プラーク(歯垢)とはなんですか?

歯垢は、食物の成分(特に糖類)にストレプトコッカス・ミュータンス等の連鎖球菌と呼ばれる細菌が働いてできる無色に近いネバネバした汚れで、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛み合わせの溝にたまりやすく、歯石や口臭、むし歯、歯周病の原因になります。

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Q15.歯はどのようにみがいたらよいのか

歯は一枚の板ではありません。歯は立体的で1本ずつ形がちがい、歯の並び方も人によりちがいます。歯の表面だけでなく、谷間(溝)までていねいにみがく(清掃する)ようにしましょう。鏡を見ながら、自分の歯ブラシの当て方を工夫してみることも大切です。

歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、軽い力(ブラッシング圧/約200g)で、こきざみにこすったとき、ブラッシングの効果は最も大きくなり、歯垢を確実にしかも簡単に落とすことができます。歯磨剤は、歯ブラシに適量(練歯磨剤なら1cm程度)を乗せて使用します。

時間については、特に決まりはないのですが、正しいみがき方で、歯の隅々まで丁寧にみがくと、最低3分間くらいはかかると思われます。一般的には、短時間で済まされている方が多いようですが、時間をかけて正しいみがき方で丁寧にみがくことが大切です。

歯みがき回数は一日2回や3回みがく人が増加しています。また、歯みがき場面も起床後すぐが減少し、朝食後に行う場面が増えており、食べたらみがくといった行動意識が定着してきているようです。

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Q16.歯の汚れの原因は

歯の汚れには食べカス、歯垢の他、タバコのやにやコーヒー、紅茶、お茶などの成分が着色汚れとなったもの(ステイン)、歯石等があります。

食べカスや歯垢は歯ブラシによるブラッシングにより除去することが可能です。歯垢は食物の成分(特に糖類)を細菌が代謝してできたネバネバ成分と細菌が凝集した塊で、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、奥歯の咬み合わせの溝などにたまりやすいものです。歯垢は口臭、むし歯、歯周病の原因となるだけでなく、唾液により石灰化(石のように硬くなる)されて歯石になることもあります。

タバコのやにやコーヒー、紅茶等が歯の表面に吸着したたんぱく質と結合しステインと呼ばれる着色物質になります。このステインは歯ブラシによるブラッシングだけでは十分に除去することができません。清掃剤(研磨剤)が配合された歯磨剤を使ってブラッシングすることにより効果的に除去できます。

歯石は歯垢が唾液中の無機質(リンやカルシウム等)や細菌の作用で石灰化したもので、場合によっては色がつくこともあります。歯石はその表面に歯垢が付着しやすいため、歯周病を誘因する原因とも考えられています。一度できてしまった歯石は歯磨剤を使用したブラッシングでも取り除けないので、歯科医院で除去してください。

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Q17.むし歯ができる原因は

むし歯の原因は、歯垢を作り出す細菌と、その細菌の栄養源となる食物(糖)と、食べ物を摂ってからの時間、そして歯の質(強さ)の4つが関係しています。

むし歯の4つの原因について説明すると次の通りです。

1.細菌
むし歯は、ストレプトコッカス・ミュータンス等の連鎖球菌(むし歯菌)が口の中で食物の糖類を栄養源にして、歯の表面にネバネバした歯垢をつくり、その中で糖類を発酵させて酸を生成し、歯を溶かすことによって形成されます。むし歯を防ぐには日頃の規則的な歯みがきにより歯垢を落としたり、殺菌作用のあるデンタルリンスなどを使用することが大切です。

2.食物
特に大きな要因に砂糖の多量摂取があります。ヒトの砂糖使用量とむし歯の発生率の関係が疫学的調査で明らかにされています。したがって、食後、糖類の前述の細菌によって酸に変化する前に早く歯みがきすることが大切です。

3.時間
基本的に、むし歯菌が酸を作り出す前に歯垢を取り除くことが大切です。そのためには、日頃から歯磨剤を使ってていねいに歯をみがく習慣を身につけましょう。

4.歯の質
歯の質には個人差があり、むし歯にかかりにくい歯、かかりやすい歯があります。むし歯にかかりにくい強い歯を作るには、お母さんが妊娠中からカルシウム分などのバランスのとれた栄養をとり、歯の質を強めることが一般的に重要だと言われています。

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Q18.むし歯になりやすいところは

むし歯は、歯垢や食べカス等の汚れのたまりやすいところに多く発生します。特に次の3ヶ所にはむし歯が多く見られます。

1.

歯と歯の間

2.

歯と歯ぐきの境目

3.

奥歯の咬み合わせの溝

また、5才から6才にかけて生えてくる最初の永久歯である第1大臼歯(6才臼歯)は、乳歯列の一番奥に生え、前からは見えにくく、完全に生えるまで時間(1年〜1年半)もかかるためにみがき残しが多くなり、特にむし歯になりやすい歯ですので十分な注意が必要です。

Q18:図
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Q19.歯をみがく以外にむし歯の予防方法は

むし歯の原因は、歯垢を作り出す細菌と、その細菌の栄養源となる食物(糖)と、食べ物を摂ってからの時間、そして歯の質(強さ)の4つが関係しています。歯をみがくことは、口腔内を清掃して食べ物のカスや歯垢などを取ることによりむし菌の原因を取り除いているのです。また、これに加えてフッ化物や殺菌剤、酵素等の配合されている歯磨剤には、歯の質を強くする働きや、歯垢を分解したり細菌の増殖を抑える働きがあります。

歯をみがく以外のむし歯の予防方法には、大きく分けて、

1.

各自が日常生活で対処できる方法

   
2.

歯科医院で、専門的な処置をしてもらう方法があります。

1の方法には、むし歯の大きな原因である「砂糖」の摂る量を控えたり、「ダラダラ食い」を止めるなど摂り方に注意する、細菌の栄養源にならない甘味剤を使う、口腔内を清掃する働きのある繊維質の食品や歯ごたえのある食品を積極的に食べる、などがあります。
2の方法には、専門家による徹底した口腔清掃(PMTC)の他に、歯磨剤よりも高い濃度のフッ化物を直接歯に塗る方法や、フッ化物の入った溶液で洗口する方法などがあります。

但し、いずれの場合も歯みがきをしなくて良いのではなく、日常の歯みがきと併せて行うことが、むし歯予防には重要です。

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Q20.むし歯に対する歯磨剤の効果は

むし歯とは、歯垢の中の細菌がつくる酸により歯が溶かされる病気です。むし歯を防ぐには、歯垢を取り除くことがなにより大切です。歯磨剤を使えば、歯垢の除去や付着防止に効果があります。また、細菌の繁殖を抑制する殺菌成分を配合した歯磨剤があります。さらに、歯の再石灰化を促進する働きや歯の耐酸性を向上するフッ化物を配合した歯磨剤、初期むし歯の脱灰部を再石灰化する薬用ハイドロキシアパタイトを配合した歯磨剤もあります。

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Q21.歯周病の原因は

歯周病(歯肉炎と歯周炎の総称)の主な原因としては口の中にある原因(局所原因)と全身からの原因(全身原因)があります。

局所原因では、口腔内が不潔だと歯垢が歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に付着し、この汚れの中で増殖した細菌が歯肉炎、歯周炎等の症状を起こします。また、歯垢に唾液中のカルシウムが沈着して歯石となり、この部分には歯垢がたまりやすくなるため発症を早めたり、悪化させたりすることがあります。

全身的原因としては、糖尿病などの病気があれば、組織の抵抗力が弱まり、歯ぐきの炎症を悪化させやすくするといわれています。

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Q22.歯石のできる原因は

ヒトの口中にいるストレプトコッカス・ミュータンス等の細菌は、食物中の糖類を栄養源にして歯の表面に歯垢と呼ばれるネバネバした汚れを作ります。歯石はこの歯垢が唾液中の無機質(リンやカルシウム等)や細菌の作用で石灰化(石のように硬くなる)し、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目付近等に沈着したものです。

歯石は下図に示したように歯の表面から歯ぐき部分にかけて多く観察されています。この歯石が歯と歯ぐきの隙間で歯ぐきを刺激するとともに、歯石の上には歯垢が付着しやすいので、歯垢を伴った歯石が歯周病を引き起こすと考えられています。歯石ができないようにするためには、丁寧に歯をみがき歯石の原因となる歯垢を取り除くことが大切ですし、歯石の沈着を防ぐ薬効成分が配合された歯磨剤もありますので、歯石が気になる方はこのような製品を選択されるのもよいと思います。

なお、一度できてしまった歯石は歯磨剤を用いたブラッシングでも取り除くことができないので、歯科医院で除去してください。

Q22:図
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Q23.口臭の原因は

口臭の原因としては口腔内の要因、食物、嗜好品等によるものおよび病的(全身的)なものに分けられます。

また、生活の中で体調によって生じる生理的な口臭もあります。

これらの口臭の原因を分類すると下記のようになります。

1.

口腔内の要因にもとづく口臭
1)口中の滞留汚れにもとづく口臭
2)食べカスや唾液の口臭原因菌による分解から起こる口臭
3)歯周病にもとづく口臭
4)むし歯にもとづく口臭
5)よく合っていない補綴物やブリッジ、不潔な入れ歯にもとづく口臭
6)口腔粘膜の潰瘍、癌にもとづく口臭

   
2.

食物、嗜好品にもとづく口臭
1)ニンニク、ニラ、ネギ等の強いニオイのする食べ物によるもの
2)タバコ、酒等の嗜好品によるもの

   
3.

病的な要因(全身的要因)にもとづく口臭
1)食べすぎ、飲みすぎ等による胃炎、その他胃の調子の悪い時
2)糖尿病、鼻の病気、アルコール中毒

   
4.

生理的な口臭
1)起床時、空腹時
2)月経時
3)緊張性のもの

一般的な口臭の多くは、(歯垢や食べカス等の)口の中の汚れや、むし歯、歯周病などが原因です。ですから(歯みがきなどで)歯垢や食べカスを取り除き、口中を清潔にすることが口臭予防に効果的です。一方で、病的な要因にもとづくものは専門医の治療が必要です。

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Q24.歯の色が人によって違うのは

歯の色は、その人の生れつきの歯の色と、その表面の沈着物の色との両方に影響されて多少の差が生まれます。

歯そのものの色は歯の表面のエナメル質が半透明であるため、その内層の象牙質の色を反映しています。エナメル質はほとんどが硬く微細な石灰質の結晶から成っているのに対して、象牙質は有機質に富み石灰質の結晶は60%前後しか含んでいないので、エナメル質よりもやや黄色味を帯びています。この象牙質の組成や構造等の個人差が、エナメル質の厚さ等の個人差と相まって生れつきの歯の色の差となってあらわれています。

一方、口腔内では食べカス、タバコのやに、コーヒー・お茶などの茶渋などの汚れのほかに、唾液からの沈着物や細菌の代謝産物等の微細な汚れが日常少しずつ歯の表面にたまっていきます。そのため、各人固有の本来の歯の色にその汚れの色が重なってなおさら黄ばんで見えたりすることがあります。

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Q25.こども用歯磨剤とはどのようなものですか

こども用の歯磨剤はできるだけ早い機会に歯みがきの習慣を身につけ、こどもに多いむし歯の発生を予防することを目的に作られ、ほとんどにフッ素化合物が配合されています。香りや味は、こどもの嗜好を調査して決定し、こどもに好まれるフルーツ系が多くなっています。こども用歯磨剤に、おとな用のようなハッカを主体とする香料を添加すると、辛くて嫌がりますので、フルーツ系の香味にしてあります。

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Q26.こどもは何歳くらいから歯をみがかせたらよいか

むし歯を作らないためには、乳歯が生えはじめた時からみがくことが大切です。乳歯はいずれ永久歯に生えかわるからといって、歯をみがかなかったり、むし歯を治療せずに放置したりしておくと、乳歯のむし歯が原因で永久歯の歯並びが悪くなったり、噛む力が弱くなったり、痛くてよく噛めないために食べ物の好き嫌いができたりして、栄養のバランスが崩れ、全身の発育にも悪影響を与えることがあります。

歯の清掃は、赤ちゃんの口の中に歯が見えてきたらすぐに始めましょう。前歯が2本程度のうちは、清潔なガーゼで汚れを拭き取ってあげると良いでしょう。ものを口にもっていく習慣のある6ヶ月頃のうちに、歯ブラシを口に入れるのを嫌がらない癖をつけてやるのも良いことです。8ヶ月頃になって歯が生え揃ってきたら幼児用の歯ブラシでみがくようにします。みがく時は寝かせて、膝で頭をはさむようにして後ろからみがきます。毎食後必ずみがいてあげましょう。自分でみがけるようになってからも親が後で口の中を点検し、歯ブラシの届いていない所をみがき直してあげましょう。鏡を見ながらみがかせる等の工夫も必要です。

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Q27.洗口液や液体ハミガキはこどもが使用しても大丈夫か

洗口後の吐き出しができるこどもは使用しても問題ありません。

ただし、香料タイプなどによってこどもにとっては刺激が強いと感じられる場合は、使用量を適当量にするなど工夫してご使用いただくか、こども用をご使用されることをお薦めします。

また、アルコール(エタノール)に敏感な方やこどもが使用する場合には、飲み込みに気をつける必要があります。あるいは、ノンアルコールタイプの洗口液や液体ハミガキを選んで使用することもお薦めします。

なお、乳幼児のいらっしゃるご家庭では、誤飲を避けるために、こどもの手の届かない所に保管していただくようにお願いします。

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Q1.歯磨剤類の歴史
Q2.歯磨剤にはどんな種類、性状があるのか
Q3.歯磨剤はなぜ必要か
Q4.歯磨剤はどんな成分から作られているか
Q5.歯磨剤に味と香りはなぜ必要
Q6.歯磨剤の安全性は
Q7.歯磨剤の使用期限は
Q8.歯磨剤には医薬部外品と化粧品があるが違いは
Q9.歯ブラシだけでみがいても十分な効果は期待できるのか
Q10.歯磨剤を使うとみがいた気分になって、歯みがき時間が短くならないか
Q11.洗口液と液体ハミガキとはどう違うのですか
Q12.洗口液や液体ハミガキを使ったときに感じる刺激は何によるものか
Q13.洗口液や液体ハミガキを使用後水で口をすすぐ必要があるか
Q14.プラーク(歯垢)とはなんですか?
Q15.歯はどのようにみがいたらよいのか
Q16.歯の汚れの原因は
Q17.むし歯ができる原因は
Q18.むし歯になりやすいところは
Q19.歯をみがく以外にむし歯の予防方法は
Q20.むし歯に対する歯磨剤の効果は
Q21.歯周病の原因は
Q22.歯石のできる原因は
Q23.口臭の原因は
Q24.歯の色が人によって違うのは
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