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幼児期前半(1〜3才) |
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【1才7ヶ月〜3才の頃にミュータンス菌が感染する】 |

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ねぇ、子どもにキスをするとムシ歯がうつるって本当? |
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それはね、もともと生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌はないのだけれど、呼吸をしたり、おっぱいを飲んだりしているうちに、少しずつ細菌が住み着いてくるの。ムシ歯の原因になるのはミュータンス菌と呼ばれる細菌なんだけど、これも5才の子を調べると、ほとんどの子がこの細菌を持っているのよ。 |
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どうしてそんなことになってしまうのかしら。ミュータンス菌がなければムシ歯になんかならないで済むのに! |
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そうよね。でも、1才7ヶ月〜3才の頃に親の唾液から子どもにうつってしまうのよね。これは完全には防げないことなの。主な原因は、親が使ったお箸でそのまま子どもに食べさせたり、口移しで食べさせたり、ということのようね。 |
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えっ、お箸を使っただけでうつってしまうの?それは大変だわ! |
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特に、口移しで食べ物を与えるのが一番良くないのよ。赤ちゃんの場合、口の中の環境が大人と比べて安定していないから、菌がうつってしまってから口の中を不潔にしていると、ムシ歯になりやすくなるようね。ミュータンス菌がうつっただけではすぐにムシ歯になるわけではないから、幼児の頃は特に、清潔を心がけた方がいいわよ。 |
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でも、少しでも子どもにミュータンス菌がうつらないようにしたいわ。どうすればいいかしら? |
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完全に防ぐのは難しいけど、うつる菌の数を少しでも減らすことはできるわよ。 |
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まず、パパもママも、ムシ歯があればきちんと治して、歯の健康を保つことね。歯みがきを徹底して、口の中を清潔にしておくようにするの。それだけで、随分違ってくるわよ。それと、パパやママが使った箸を洗わないままで子どもに使わせないことね。口移しで食べ物をあげちゃ絶対にダメよ。 |
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パパにもよく言い聞かせて、徹底してもらうようにするわ!だけど、菌を減らせてもうつるのを防げないなら、どうしたらいいのかしら? |
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そうね。やっぱり、少しでも菌が増えないようにしないといけないわね。子どもの口の中もいつも清潔な状態を保つように気を付けてあげてね。 |
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