人に教えたくなる! お口の健康豆知識

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唾液のはたらき、
ちゃんと知ってる?

ちょっとした切り傷やすり傷などは、「それくらいツバつけとけば治るわよ」などといわれた経験はありませんか? 実はこの「つば療法」、唾液に含まれる成分を考えるとすごく理にかなったことなのです。
たとえば梅干しを見たとたんにつばがあふれ出ますが、1日に分泌される唾液の量は1.5~2リットル、つまり大きなペットボトル1本分も! 唾液は口の中をきれいに洗い流す掃除役のほかに、細菌や新陳代謝によってはがれた歯肉の表面をきれいにしてくれます。また口の中を弱アルカリ性にキープして、歯が溶けるのを防いだり、溶けた初期の虫歯を治したり。唾液がよく出ていると口臭を防ぐなど、重要な働きをいくつも果たしています。

でも「唾液の中にだって膨大な数の細菌が混じってるわ」と思うでしょ。ところが唾液は、これらの菌を中にとりこんで胃へせっせと流しこみ、ここで多くの細菌が死滅します。つまり、唾液は口の中で懸命に細菌を殺したうえ、さらに殺しきれなかった細菌を胃へ送りこんでトドメを刺す働きをするのです。

唾液の分泌は、噛めば噛むほど活発になりますから、食事はゆっくりとよく噛んで。会議などで緊張しても唾液の分泌が低下するので、気後れすることなく発言は積極的に。水分補給にお茶やコーヒーを飲むのもおすすめ。
ともあれ、歯は舌によって内側から支えられ、頬や唇の筋肉で外側から支えられてこそきれいに並ぶことができるのですから。よく噛んで頬やあごの筋肉を鍛えて、歯並びも美しく見せましょう。

参考資料/著者:松尾 通「お口のさわやかエチケット」
(株式会社三省堂)

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