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フッ素は、私たちの身近な自然環境に広く存在しているもので、天然では螢石、氷晶石、リン灰石として産出しますが、空気・土・地下水・海水をはじめ、その中で暮らす様々な生物にも含まれています。
また、私たち人間の体、とくに歯や骨にもフッ素は含まれています。 |
天然の中では、螢石(フッ化カルシウム)、氷晶石(六フッ化アルミニウムナトリウム)などの化合物として存在しています。
また、海水中(約1.3ppm)や魚介類・海藻(2〜10ppm)にも含まれているほか、乾燥したお茶の葉にも、フッ素は含まれています。
適量のフッ素は、むし歯予防や正常な骨格づくりに欠かせない必須元素の一つとされており、国連の世界保健機構(WHO)や食糧農業機構(FAO)でも必須栄養素の一つとして、フッ素をあげています。
さらに米国食品医療薬品局(FDA)でもフッ素を必須栄養素の中に加えており、米国国立科学研究委員会では、フッ素の一日所要量を成人で3mgと提示しています。 |
※ppm/parts per millionの略。微量な濃度を示す表現で、百万分の1をあらわす単位。 |
フッ素化合物の中には、むし歯予防に効果のあるものもあり、これには次のようなものがあります。 |
●医薬部外品 |
フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ |
●医薬品 |
フッ化ナトリウム、フッ化ジアンミン銀 |
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4.フッ素化合物ってどんなところに使われているのかな? |
口腔保健の分野では、むし歯予防にフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウムなどが利用されています。
またそのほかにも、高分子、界面活性物質、医薬、農業など、幅広い領域で利用されています。 |
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